ミズスマシ科とは?
みずすましか
ミズスマシ科とは、水面をくるくると旋回しながら素早く動く水生甲虫の一群で、複眼が上下に分かれているという独特の特徴を持ちます。
ミズスマシ科(Gyrinidae)は、コウチュウ目(甲虫目)に属する水生昆虫の科です。世界中の淡水域に広く分布しており、日本にもミズスマシ・オオミズスマシなど複数の種が生息しています。池・小川・湖沼など流れの緩やかな水面でよく観察されます。
ミズスマシ科の最大の特徴は複眼の構造にあります。複眼が上下に分かれた二組に分かれており、水面より上(空中)と水中の両方を同時に見渡すことができます。これは水陸の境界面で生活する昆虫として高度に進化した適応です。
その他の主な特徴は以下のとおりです。
- 楕円形・扁平な体型で水の抵抗を受けにくい流線形
- 中脚・後脚が幅広い短い楕円形のオール状に変形し、水面を漕ぐのに適している
- 集団で水面を旋回しながら泳ぐ独特の行動
- 危険を感じると水中に潜ったり飛翔したりして逃げる
食性は肉食性で、水面に落下した小型昆虫や有機物などを捕食します。生態的には水質のよい環境を好む傾向があり、水質の指標生物としても注目されています。近年は水質汚濁や生息地の減少により、個体数が減っている地域もあります。
使い方・例文
夏に池や小川を訪れると、水面をくるくると円を描きながら群れで泳ぐ小さな黒い甲虫を見かけることがあります。それがミズスマシで、理科の授業や自然観察会でもよく取り上げられる昆虫です。
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