マルテレとは?
まるてれ
マルテレとは、弦楽器の弓奏法のひとつで、弓を弦にしっかり押しつけてから素早く弾き離すことで、はっきりとした強いアタックを持つ音を出す技法です。
マルテレ(Martelé)はフランス語で「槌で打つ」を意味し、ヴァイオリンやチェロなどの弦楽器に用いられる弓奏法です。弓の毛を弦に圧をかけて静止した状態から、素早く弾き放つようにして音を出します。この「止めてから急発進」の動作が、音の立ち上がりに鋭いアタック(咬みつき感)を生み出します。
マルテレの特徴は、各音符の冒頭に「ガッ」とした食いつきがあり、直後にはっきりとした音が鳴り、次の音の手前で弓を止めて短い無音(音の分離)を作る点にあります。スタッカートよりも強い意志を感じさせる、明確で力強い音色が特徴です。
演奏上のポイントを整理すると次のようになります。
- 弓を弦から離さず、圧をかけて止める(プレッシャー段階)
- 一気に腕・手首の動きで弓を弾き出す(リリース段階)
- 音の終わりで再び弓を止めて次に備える
- 弓の先(先弓)付近で行うことが多い
使い方・例文
ヴァイオリンの協奏曲でソリストが一音一音をはっきり区切りながら力強く弾くとき、マルテレが使われていることがよくあります。楽譜に「martellato」と書かれた箇所がその指示です。
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