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マルチブラケット装置とは?

まるちぶらけっとそうち

マルチブラケット装置とは、歯の表面に接着した小型の金具(ブラケット)にワイヤーを通して歯を移動させる、歯列矯正の中心的な固定式装置です。

マルチブラケット装置(Multi-bracket appliance)は、歯科矯正治療において最も広く使われる固定式の矯正装置です。各歯の表面に「ブラケット」と呼ばれる小さな金具を接着剤で固定し、そこにアーチワイヤー(弧状の金属線)を通して結紮(けっさつ)することで、持続的な力を歯に加えて歯並びを整えます。

装置の構成要素は主に次の通りです。

  • ブラケット:各歯に直接接着される小型の金具。スロット(溝)の角度・深さで歯の移動方向をコントロールする
  • アーチワイヤー:ブラケットのスロットに通す弓状のワイヤー。ニッケルチタン合金やステンレス合金製のものが使われる
  • モジュール(リガチャー):ブラケットとワイヤーを固定するゴムや金属の結紮材

素材・見た目による分類として、金属製(メタルブラケット)・セラミック製(審美ブラケット)・歯の裏側に装着する舌側矯正(リンガルブラケット)があります。セルフライゲーションブラケットはモジュール不要でワイヤーを内蔵の蓋で固定するタイプで、摩擦が少なく治療期間の短縮が期待できます。

治療は一般的に1〜3年程度かかり、月1回程度の調整来院が必要です。抜歯を伴う矯正や顎骨の手術と組み合わせることもあります。マウスピース型矯正(アライナー矯正)と比較して、複雑な歯の移動に対応できる点が強みです。

使い方・例文

出っ歯や叢生(歯がデコボコに重なった状態)の矯正治療で、全歯にブラケットを装着しワイヤーを月ごとに交換して2年間かけて歯列を整える、というのが典型的な使用場面です。

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