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マルチセルとは?

まるちせる

マルチセルとは、複数積乱雲のセル(対流セル)が集団を形成し、組織的に発達する雷雨形態のことです。

マルチセル(multicell storm)は、複数積乱雲対流セルが集合して組織化された雷雨システムを形成したものです。単一の積乱雲(シングルセル)と異なり、複数のセルが互いに影響しながら連続的に新しいセルを生み出す性質を持ちます。

マルチセルの発達メカニズムは次のように理解されています。

  • 成熟した積乱雲から降り注ぐ冷気(アウトフロー)が周囲の暖かく湿った空気を押し上げる
  • その上昇で新しいセルが誕生する
  • 古いセルが衰えながら新しいセルが成熟するサイクルが繰り返される
  • 全体として長時間にわたって雷雨が持続する

マルチセルは大気中にある程度のウインドシア(風の鉛直シア)があるときに発生しやすく、シングルセルとスーパーセルの中間的な形態です。激しい雷雨・大雨・ひょうをもたらすことがありますが、スーパーセルほどの組織化された回転(メソサイクロン)は持たないことが多いです。

日本では梅雨期や夏の大気不安定時にマルチセル型の積乱雲群が線状に並び、同じ地域に集中して大雨をもたらす「線状降水帯」につながる場合があります。近年の豪雨災害との関連でも注目されている気象現象です。

使い方・例文

夏の夕立が長時間続き、何度も強弱を繰り返しながら大雨をもたらすような場合、マルチセル型の雷雨システムが活動しているケースが多いです。

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