マルチスペクトル画像とは?
まるちすぺくとるがぞう
マルチスペクトル画像とは、可視光だけでなく近赤外線など複数の特定波長帯の光を同時に記録した画像で、農業・環境・リモートセンシングで活用されます。
マルチスペクトル画像(Multispectral Image)とは、通常の写真が捉える可視光(赤・緑・青の3帯域)に加え、近赤外線(NIR)や短波赤外線(SWIR)など複数の波長帯(スペクトル帯)の電磁波を同時に記録した画像のことです。一般的には4〜10程度の帯域を持ちます。
人間の目では区別できない物質の違いも、波長ごとの反射率の差として捉えることができるのがマルチスペクトル画像の最大の強みです。代表的な活用方法として以下が挙げられます。
- 植生指数(NDVI)の算出:近赤外線と赤色光の反射率の差から植物の活性度を数値化し、農作物の生育状況を広範囲で把握できる。
- 農業の精密管理:ドローンや衛星からのマルチスペクトル画像で作物のストレス状態や病害を早期発見する。
- 環境モニタリング:森林の変化、水質汚染、干ばつの進行状況を継続的に監視する。
- 土地被覆分類:都市・農地・水域・森林などを自動的に分類する地図作成。
さらに多くの波長帯(数十〜数百)を持つものは「ハイパースペクトル画像」と呼ばれ、より詳細な材質識別が可能です。マルチスペクトルは精度とコストのバランスに優れ、衛星リモートセンシングや農業用ドローンなどで広く実用化されています。
使い方・例文
農業用ドローンがマルチスペクトルカメラで圃場を撮影し、その画像から作成したNDVIマップをもとに施肥量を変えるといった「精密農業」の現場で登場します。
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