マルタ語とは?
まるたご
地中海の島国マルタ共和国の公用語で、アラビア語系の語彙を基盤にイタリア語・英語の影響を受けたラテン文字表記の言語です。
マルタ語とは、地中海中央部に位置するマルタ共和国の公用語で、マルタ島・ゴゾ島などに住む約50万人(海外在住者を含む)が話す言語です。言語学的にはアラビア語のシチリア方言に起源を持つセム語派に属しますが、ラテン文字(アルファベット)で表記される唯一のアラビア語系言語として世界的に注目されています。
マルタ語の特徴は以下のとおりです。
- 語源の複合性——語彙の約50パーセントはアラビア語起源、残りはシチリア語・イタリア語・英語などからの借用語で構成される
- 表記——ラテン文字を使用するため、アラビア語のような右から左への表記ではなく、左から右に書く
- 音韻——セム語特有の喉音(h の摩擦音など)を持ちながら、イタリア語的な母音の明瞭さも備える
- 文法——セム語の語根変化(子音語根)の仕組みが残りつつ、ヨーロッパ言語の影響も色濃い
マルタはフェニキア人・ローマ人・アラブ人・ノルマン人・スペイン人・英国人と多くの支配者を経てきた歴史を持ち、その言語にも各時代の影響が重層的に刻まれています。英語もマルタの公用語であり、現代のマルタ人は日常的にマルタ語と英語を使い分けています。
マルタ語はEU(欧州連合)の公式言語の一つにもなっており、数の少ない言語の中では国際的な地位が高い言語といえます。
使い方・例文
世界の言語を紹介する授業や書籍で「ラテン文字を使う唯一のアラビア語系言語」として取り上げられるほか、マルタ留学・旅行の情報記事でも登場します。
この用語をシェア
最終更新: