マヌエル・デ・ファリャとは?
まぬえるでふぁりゃ
マヌエル・デ・ファリャとは、20世紀前半に活躍したスペインを代表する作曲家で、フラメンコなど民族音楽を基盤にした独自の近代音楽を確立しました。
マヌエル・デ・ファリャ(1876〜1946年)は、スペイン・カディス出身の作曲家で、スペイン国民楽派の最大の旗手として国際的な名声を得た人物です。マドリードで音楽を学んだ後、1907年頃にパリへ渡り、ドビュッシー・ラヴェル・デュカスらと交流することで作曲技法を磨きました。
ファリャの音楽の最大の特徴は、アンダルシア地方のフラメンコやカンテ・ホンドと呼ばれる深い歌の伝統を、印象主義や新古典主義の洗練した語法と融合させた点にあります。単なる民謡の引用ではなく、スペイン民族音楽の精神そのものを抽象化して近代音楽の文法で語り直した独創性が高く評価されています。
主な代表作は次の通りです。
- バレエ音楽「恋は魔術師」(1915年)— フラメンコのリズムが横溢する傑作
- バレエ音楽「三角帽子」(1919年)— ディアギレフのバレエ・リュスが初演
- 「スペインの庭の夜」(1916年)— ピアノと管弦楽のための印象的な小品
- ハープシコード協奏曲(1926年)— 新古典主義への転換を示す作品
晩年はフランコ独裁政権下のスペインを離れてアルゼンチンへ亡命し、未完のカンタータ「アトランティダ」の作曲に生涯を捧げました。スペイン音楽の象徴として、今日でも世界中の演奏会でその作品が演奏されています。
使い方・例文
「マヌエル・デ・ファリャの『恋は魔術師』は、フラメンコの情熱的なリズムとオーケストラの響きが見事に融合した名曲として、今も世界中で愛演されている」という形で用いられます。
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