マドリガルとは?
まどりがる
マドリガルとは、主に14〜17世紀のヨーロッパで発展した、世俗的な詩に基づく多声声楽曲の形式です。
マドリガル(madrigal)は、イタリアを中心に発展した多声声楽のジャンルで、恋愛や自然を題材にした詩に音楽を付けた世俗声楽曲です。教会音楽(宗教曲)ではなく、貴族の宮廷や知識人の集いで楽しまれた娯楽・芸術作品でした。
14世紀のマドリガルはイタリアのアルス・ノーヴァ(新しい芸術)の時代に登場し、2〜3声部の比較的シンプルな形式でした。フランチェスコ・ランディーニらが活躍した時代です。
16世紀のマドリガルは最盛期を迎え、4〜6声部の複雑なポリフォニー書法が発展しました。詩の内容を音楽で描写する「文字絵(マドリガリズム)」という技法が生まれ、「死」という言葉に下降する音型を当てるなど、感情表現が精緻化しました。
代表的な作曲家として、クラウディオ・モンテヴェルディ、ルーカ・マレンツィオ、ジェズアルドらが挙げられます。マドリガルはイングランドにも伝播し、イギリス・マドリガルとして独自の発展を遂げました。
マドリガルは後のオペラやカンタータの発展にも大きな影響を与えた、西洋音楽史上重要なジャンルです。
使い方・例文
音楽史の授業や演奏会で「ルネサンス期のマドリガル」という表現が登場し、当時の多声声楽の発展や詩と音楽の関係を学ぶ文脈で使われます。
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