ポール・フォン・ヒンデンブルクとは?
ぽーるふぉんひんでんぶるく
ポール・フォン・ヒンデンブルクとは、第一次世界大戦でドイツ軍を率いた元帥で、後にドイツ大統領としてヒトラーの政権掌握を許した人物です。
パウル・フォン・ヒンデンブルク(Paul von Hindenburg、1847〜1934年)は、プロイセン貴族出身のドイツの軍人・政治家です。普仏戦争(1870〜1871年)にも参加した彼は、第一次世界大戦勃発時には退役していましたが、東部戦線の危機に際して呼び戻されました。
1914年のタンネンベルクの戦いでは参謀のルーデンドルフと組み、ロシア軍を包囲殲滅する大勝利を収め、一躍国民的英雄となりました。1916年にファルケンハインの後任として参謀総長(のちに最高司令官)に就任し、ルーデンドルフとの「二人三脚」でドイツの戦争指導を事実上掌握しました。
戦後は政界に転じ、1925年に大統領選挙に出馬して当選。1932年に再選されましたが、その後の政治的混乱の中で重大な決断を下しました。
- 1930年代初頭のワイマール共和国の政治危機
- ナチ党の急激な台頭とヒトラーへの不信感
- 保守派の説得を受け、1933年1月にヒトラーを首相に任命
この任命がナチス・ドイツの成立への決定的な一歩となったため、ヒンデンブルクは軍人としての栄光ある評価と、ヒトラー政権誕生を許した責任とを同時に担う複雑な歴史的位置に置かれています。1934年に死去した後、ヒトラーは大統領職を兼任し独裁体制を確立しました。
使い方・例文
「現代史の授業でヒンデンブルクを扱う際は、英雄的な軍人像と、ナチス政権誕生を許した晩年の決断という二つの側面が必ず対比して議論されます。」
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