ボリス・パステルナークとは?
ぼりす・ぱすてるなーく
ボリス・パステルナークとは、小説『ドクトル・ジバゴ』でノーベル文学賞を授与されたロシアの詩人・作家で、ソビエト体制下に苦闘した知識人の象徴的存在です。
ボリス・レオニドヴィチ・パステルナーク(Boris Leonidovich Pasternak、1890〜1960年)は、ロシアの詩人・作家で、20世紀ロシア文学を代表する存在のひとりです。詩人として高い評価を受けながら、晩年に著した小説『ドクトル・ジバゴ』が世界的な反響と政治的迫害を引き起こしたことで国際的に広く知られるようになりました。
モスクワの芸術家一家に生まれ、音楽や哲学を経て文学の道へ進みました。1910〜20年代に詩人として頭角を現し、象徴主義・未来派の影響を受けながら独自の抒情的スタイルを確立しました。詩集『わが妹・生命』などは高い文学的評価を得ています。
ソビエト政権下でも詩人としての地位を保ちながら、スターリン時代の粛清と弾圧の時代を生き延びました。しかし晩年に書いた長編小説『ドクトル・ジバゴ』はソビエトでの出版を禁じられ、1957年にイタリアで秘密裏に出版されると世界的ベストセラーとなりました。この小説は、ロシア革命から内戦・スターリン時代を生きる詩人医師ユーリ・ジバゴの苦悩と愛を描いた作品です。
1958年にノーベル文学賞を授与されましたが、ソビエト当局の圧力により受賞を辞退せざるを得ませんでした。この出来事は冷戦下における芸術と政治の対立を象徴する事件として世界中に衝撃を与えました。1960年に死去し、その後『ドクトル・ジバゴ』はソビエト崩壊後にロシアで正式に出版されました。
使い方・例文
「パステルナークの名は、『ドクトル・ジバゴ』のノーベル賞辞退事件とともに、芸術家と国家権力の対立を論じる際の代表的な事例として登場します。」
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