ホッキョククジラとは?
ほっきょくくじら
ホッキョククジラとは、北極海と周辺の亜寒帯海域にのみ生息するひげクジラの一種で、200年を超えるとも言われる地球上で最も長命な哺乳類のひとつです。
ホッキョククジラ(学名:Balaena mysticetus、英名:Bowhead whale)は、セミクジラ科に属するひげクジラ類で、北極海・ベーリング海・ハドソン湾などの極寒の海域にのみ周年生息する唯一のクジラです。体長は最大18〜20m、体重は75〜100トンに達する大型種です。
ホッキョククジラの最大の特徴はその長命さです。象牙質(耳垢栓)の分析による年齢推定から、200歳を超えた個体の存在が示唆されており、地球上で最も長命な哺乳類のひとつとされています。また、氷を打ち破る能力を持ち、60cmを超える分厚い皮脂層は極寒の海で体温を保つために不可欠です。
生態上の特徴として以下が挙げられます。
- ひげ板(バリーン)でオキアミ・橈脚類などのプランクトンをこし取る濾過摂食を行う。
- 流氷に追われながら季節移動するが、大規模な長距離回遊は行わない。
- 低周波の複雑な歌声でコミュニケーションをとることが知られている。
ホッキョククジラは18〜19世紀の商業捕鯨によって個体数が激減し、絶滅寸前まで追い込まれた歴史を持ちます。現在はIWC(国際捕鯨委員会)による保護措置のもとで個体数は回復傾向にありますが、先住民による生存捕鯨は一部地域で認められています。気候変動による北極海の海氷減少が今後の生息環境に影響を及ぼすと懸念されています。
使い方・例文
「ホッキョククジラは200年以上生きる可能性があり、哺乳類の寿命研究において注目される動物です」のように、海洋生物学や長寿研究の文脈で取り上げられます。
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