ペルフルオロオクタン酸とは?
ぺるふるおろおくたんさん
ペルフルオロオクタン酸とは、フッ素系の人工化合物であり、自然界でほぼ分解されないことから「永遠の化学物質」と呼ばれる有害物質です。
ペルフルオロオクタン酸(PFOA:Perfluorooctanoic acid)は、炭素-フッ素結合を主骨格に持つフッ素系界面活性剤の一種です。PFASと総称される有機フッ素化合物群の代表的な物質であり、炭素とフッ素の結合は化学的に非常に安定しているため、自然環境中でほぼ分解されません。この性質から「永遠の化学物質(Forever Chemicals)」と呼ばれます。
PFOAはかつて以下のような用途に広く使われてきました:
- フッ素樹脂(テフロン等)製造時の乳化剤・加工助剤
- 撥水・撥油加工された衣料品・食品包装材
- 泡消火剤(AFFF)の成分
- 工業用コーティング剤
しかし生産・使用を通じて環境中に放出されたPFOAは水・土壌・生物に蓄積し、動物実験などから発がん性・肝臓毒性・内分泌撹乱作用などが示されるようになりました。2006年以降、主要メーカーが自主的にPFOAの段階的廃止を進め、2019年にはストックホルム条約の規制対象物質に追加されました。
現在は代替フッ素化合物への移行が進んでいますが、既に環境中に放出されたPFOAは水道水・土壌・野生生物・人体にも広く検出されており、長期的な健康影響と除去技術の研究が続けられています。
使い方・例文
環境問題や食品安全の文脈で「フライパンのコーティング加工にかつて使われたPFOAは発がんリスクが懸念され、現在は製造が禁止されている」のように言及されます。
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