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ベアトリス・デ・ディアとは?

べあとりすででぃあ

ベアトリス・デ・ディアとは、12世紀フランスの女性吟遊詩人(トルバドゥール)で、恋愛詩を自作・自演した歴史上数少ない女性トルバドゥールの一人です。

ベアトリス・デ・ディア(Beatriz de Dia、生没年不詳、12世紀後半に活躍)は、オック語圏(現在の南フランス)で活動した女性トルバドゥール(吟遊詩人)で、「女伯爵」と呼ばれたとも伝えられます。中世ヨーロッパに存在した女性トルバドゥール(トルバイリッツ)のうち、楽曲が現存するほぼ唯一の人物として音楽史・文学史で重要な位置を占めています。

トルバドゥールとは、11〜13世紀の南フランスで活躍した吟遊詩人を指し、騎士道的恋愛(フィン・アモール)をテーマにした抒情詩を自ら作詞・作曲して演奏しました。女性トルバドゥールはトルバイリッツと呼ばれ、数十人の名が記録されていますが、作品が現存する者はきわめて少なく、ベアトリス・デ・ディアはその中でも際立った存在です。

彼女の作品として現存するのは4篇の詩(カンソー)と、そのうち1篇に付随するメロディです。詩の内容は、恋人への切ない思いや恋愛の苦悩を女性の視点から率直に歌い上げるもので、当時の貴族的恋愛文化の内側から女性の声を伝える貴重な資料となっています。

彼女の生涯の詳細は不明な点が多いものの、中世における女性の芸術的創造性と、オック語文化圏の豊かな詩的伝統を象徴する存在として、現代でも研究・演奏・録音が続けられています。

使い方・例文

「ベアトリス・デ・ディアの残したカンソーは現代でも古楽アンサンブルによって演奏され、中世女性詩人の声として聴くことができます。」

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