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オック語とは?

おっくご

オック語とは、フランス南部を中心に話されるロマンス語派の言語で、中世に「オイル語」と対をなす南仏の代表的な言語です。

オック語(Occitan)は、フランス南部・スペイン北東部(カタルーニャ周辺)・イタリア北西部などにまたがる地域で話されるロマンス語系の言語です。ラテン語を祖語とし、フランス語の祖形となった北部の「オイル語」と並んで、中世ヨーロッパで重要な文化的役割を担いました。

「オック語」という名称は、「はい」を意味する語「oc」に由来します。北部フランスでは同義語に「oil(→oui)」を使ったため、南北の境界を示す言語呼称として定着しました。中世には吟遊詩人「トルバドゥール」の詩語として花開き、ヨーロッパの宮廷文化や叙情詩の発展に多大な影響を与えました。

現代のオック語には以下のような主な方言群があります。

  • プロヴァンス語(南東部)
  • ガスコーニュ語(南西部)
  • ラングドック語(中南部)
  • リムーザン語(中部)

話者人口はフランスを中心に推定数十万〜数百万人とされますが、フランス革命以降の標準フランス語推進政策により話者数は大幅に減少しました。現在はユネスコの消滅危機言語に分類される一方、地域振興・文化保護の観点から学校教育や行政での使用を復活させる取り組みが続いています。

使い方・例文

「トルバドゥールの詩はオック語で書かれており、中世ヨーロッパの叙情詩の原型となった」という文脈で登場します。言語学や中世文学、フランス地域文化の議論でよく用いられる用語です。

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