ヘリオス探査機とは?
へりおすたんさき
ヘリオス探査機とは、西ドイツとNASAが共同開発した太陽探査機で、太陽に極めて接近して太陽風や磁場を観測するために打ち上げられました。
ヘリオス探査機(Helios)は、旧西ドイツ(当時)とアメリカのNASAが共同で開発・運用した太陽探査機です。ヘリオス1号は1974年12月、ヘリオス2号は1976年1月にそれぞれ打ち上げられ、当時の宇宙探査において画期的な成果を残しました。
両機の最大の特徴は、その太陽への接近距離にあります。ヘリオス2号は太陽から約4,500万km(水星軌道の内側)まで接近することに成功し、長年にわたって「太陽に最も近づいた人工物」の記録を保持し続けました。この記録はその後、NASAのパーカー・ソーラー・プローブが更新するまで半世紀近く破られませんでした。
ヘリオス探査機が調査した主な対象は以下のとおりです。
- 太陽風の速度・密度・組成
- 惑星間磁場の構造
- 宇宙線の粒子フラックス
- 黄道面付近の塵の分布
これらのデータは、太陽活動が地球や惑星間空間に与える影響を理解する上で貴重な基礎資料となりました。機体はその後も太陽を周回する軌道に残っており、現在も太陽系内を飛行し続けています。宇宙開発史において日独米の国際協力の先駆け的事例としても重要な存在です。
使い方・例文
「ヘリオス探査機が測定した太陽風データは、現代の宇宙天気予報モデルの基礎となっている」のように、太陽物理学の歴史を振り返る文脈で登場します。
この用語をシェア
最終更新: