プリマ(アラプリマ)とは?
ぷりま(あらぷりま)
プリマ(アラプリマ)とは、油彩画において一度の描画セッションで作品を仕上げる技法で、「一気描き」とも呼ばれます。
プリマ(prima)またはアラプリマ(alla prima)は、イタリア語で「最初から」「一気に」を意味する油彩技法です。絵の具が乾く前に全体を描き上げる方法で、乾燥・重ね塗りを繰り返す古典的なグレーズ技法とは対照的なアプローチです。
この技法の特徴は以下のとおりです。
- ウェット・オン・ウェット:乾いていない絵の具の上にさらに絵の具を重ねるため、色が自然に混ざり合い柔らかいエッジが生まれる。
- 即興性と鮮度感:描く勢いや筆跡がそのまま残るため、生き生きとした表現になりやすい。
- 短時間での完成:1回のセッション(数時間〜1日程度)で完成させることを想定している。
歴史的には、17世紀のオランダ・フランドル絵画でフランス・ハルスらが実践し、後に印象派の画家たちが戸外制作(外光派)で積極的に用いました。ヴァン・ゴッホやモネも数多くのアラプリマ作品を残しています。
注意点として、乾燥後に色が沈んだり、絵の具同士が混ざりすぎてくすむ場合があります。油の配合量や絵の具の粘度をコントロールする技術が求められるため、熟練を要する技法でもあります。現代では写生や人物画の速写にも広く活用されています。
使い方・例文
モデルを前にした肖像画の制作で、一日中座ってもらいながら下描きから仕上げまでを一気に完了させる描き方が、アラプリマの典型的な場面です。
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