ブォン・フレスコとは?
ぶぉんふれすこ
ブォン・フレスコとは、湿った漆喰の上に顔料で描くイタリア・ルネサンス期の伝統的な壁画技法です。
ブォン・フレスコ(Buon Fresco、イタリア語で「真のフレスコ」の意)とは、まだ乾いていない湿った漆喰(イントナコ)の上に水に溶かした顔料で描く壁画技法です。漆喰が乾燥・硬化する際に顔料が石灰石の結晶に取り込まれ、壁と一体化するため、非常に高い耐久性を持ちます。
- 荒塗り(アリッチョ)で下地を整える
- その上に下絵(シノピア)を描く
- 仕上げ漆喰(イントナコ)を一日に塗れる面積だけ塗布する
- 湿っているうちに顔料で彩色する
1日で塗れる面積の単位を「ジョルナータ」と呼び、職人はその範囲内で作業を完結させなければなりません。乾いた漆喰に描く「フレスコ・セッコ」と区別され、ブォン・フレスコのほうが保存性に優れます。
代表的な作例としてはミケランジェロのシスティーナ礼拝堂天井画、ラファエロのヴァチカン宮殿署名の間などが世界的に有名です。西洋美術史において最も重要な絵画技法の一つとして、ルネサンス期に頂点を迎えました。
使い方・例文
美術史の授業でシスティーナ礼拝堂の制作技法を説明するとき、または建物の保存修復工事の現場で「どのように描かれたか」を解説する場面で登場します。
この用語をシェア
最終更新: