本文へスキップ

フレデリック・グリフィスとは?

ふれでりっくぐりふぃす

フレデリック・グリフィスとは、細菌の「形質転換」現象を発見した20世紀イギリスの細菌学者で、分子生物学の礎を築いた研究者です。

フレデリック・グリフィス(Frederick Griffith、1879年〜1941年)は、イギリス細菌学者・医師です。公衆衛生の分野で肺炎球菌の研究に取り組み、後に生命科学の歴史を大きく塗り替えることになる実験を行いました。

1928年、グリフィスは肺炎球菌を用いた実験で、死滅させた病原性菌株(S型)と生きた非病原性菌株(R型)を混合してマウスに注射すると、マウスが死亡し体内から生きたS型菌が検出されるという、当時としては驚くべき結果を得ました。この現象は「形質転換(transformation)」と呼ばれ、ある細菌が死んだ別の細菌から何らかの「形質転換因子」を取り込んで性質が変化したことを示していました。

グリフィス自身はこの「形質転換因子」の正体を特定するには至りませんでしたが、後にアベリー・マクロード・マッカーティらの研究によって、その実体がDNAであることが1944年に明らかにされます。これはDNAが遺伝情報の担い手であることを証明する歴史的な発見への道を開くものでした。

グリフィスは1941年、第二次世界大戦中のロンドン空襲で亡くなりましたが、彼の実験は分子生物学・遺伝学の出発点として現在も高く評価されています。

使い方・例文

生物や医学の教科書では、グリフィスの実験はDNAが遺伝子の本体であることを証明するための「前段階となった古典的実験」として必ず紹介されます。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語