フリジアン旋法とは?
ふりじあんせんぽう
フリジアン旋法とは、西洋音楽の教会旋法の一つで、ミ(E)の音を主音とし白鍵のみで構成される音階であり、半音で始まる下行的な性格と独特の暗さ・緊張感で知られます。
フリジアン旋法(Phrygian mode)は、中世ヨーロッパの教会音楽で用いられた教会旋法(church modes)の一つです。現代のピアノの白鍵のみでEから次のEまで弾いたときに得られる音階がフリジアン旋法に相当し、その最大の特徴は主音(E)の上に短2度(半音)が置かれる点にあります。つまり音階の第1音から第2音への動きが半音下がりまたは半音上がりという、他の旋法にはない独特の緊張感を生み出します。
フリジアン旋法の持つ音響的な性格はしばしば「神秘的」「厳粛」「古風」「異国的」と形容されます。その下降的な半音の動きはスペインのフラメンコ音楽とも深く結びついており、フリジアン終止(IV→III という終止進行)はフラメンコやスパニッシュギターの奏法に頻繁に登場します。
現代のポピュラー音楽やメタル、映画音楽でも不気味さや緊迫感を演出する場面にフリジアン旋法が活用されます。また、ジャズのモーダル奏法では「フリジアンコード」として主音上に♭9(短2度)を加えた和声語法が発展し、マイルス・デイヴィスらのモード・ジャズ作品にも見られます。教会旋法の歴史的な文脈では第3旋法(テルツス・モードゥス)と第4旋法(クアルトゥス・モードゥス)がフリジアン系に対応します。
使い方・例文
フラメンコギターで「ミ・レ・ド・シ」と下行するコード進行はフリジアン旋法の典型で、スペイン音楽に特有の哀愁ある緊張感を生み出す。
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