フォリーとは?
ふぉりー
フォリーとは、庭園や公園に建てられた実用的な機能を持たない装飾的・幻想的な構造物で、風景の演出や気晴らしを目的とした建築物です。
フォリー(Folly)は、英語で「愚行・気まぐれ」を意味する語が転じて、主に18〜19世紀のイギリスやフランスで流行した庭園建築のジャンルを指します。貴族や富裕層が広大な庭園・領地に建てた、実用性よりも視覚的・感情的な効果を優先した構造物の総称です。
フォリーの典型的な種類としては以下が挙げられます。
- 人工廃墟(わざと崩れかけたように設計された塔や修道院の遺構)
- 中国風・エジプト風・ゴシック風など異国趣味(エキゾティシズム)の建物
- 洞窟・グロット(人工的な洞窟装飾)
- オベリスク・凱旋門・神殿を模した構造物
- 隠者小屋(ハーミテージ)
イギリス式庭園(ランドスケープ・ガーデン)の「絵のような(ピクチャレスク)」美学と深く結びついており、庭園を歩く人が様々な構造物を発見する「感情の旅」を演出しました。実際に暮らした隠者を雇う「雇われ隠者」の習慣も生まれるほど、ロマン主義的な想像力を刺激する存在でした。
現代では、ラ・ヴィレット公園(パリ)のようにポストモダン建築の文脈で意図的に「フォリー」と名付けられた構造物も作られています。
使い方・例文
イギリスの庭園史を解説する文脈で「広大な領地の中に人工廃墟のフォリーを建て、訪問客に感傷的な雰囲気を楽しませた」というかたちで登場します。観光地の奇妙な装飾建物を指す場合にも使われます。
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