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フェンタニルとは?

ふぇんたにる

モルヒネの約100倍ともいわれる強力な合成オピオイド系鎮痛薬で、医療で使われる一方、乱用・依存問題も深刻です。

フェンタニル(fentanyl)は、1960年代ベルギーの薬理学者ポール・ヤンセンによって開発された合成オピオイド系鎮痛薬です。モルヒネ比較して約80〜100倍の鎮痛効果があるとされ、医療現場では手術時の麻酔補助や、がんなどによる重度の慢性疼痛の管理に広く用いられています。

フェンタニルは脳や脊髄のオピオイド受容体(主にμ受容体)に結合し、痛みのシグナル伝達を強力に抑制します。作用発現が速く持続時間は比較的短いため、貼付剤・注射剤・舌下錠・経鼻スプレーなど多様な剤形で使用されています。

医療利用における主な特徴は以下のとおりです。

  • 強力な鎮痛・鎮静作用で手術や集中治療に活用
  • 貼付剤(パッチ)はがん性疼痛の長期管理に有用
  • 呼吸抑制・嘔気・便秘などの副作用がある
  • 依存形成リスクがあるため厳重な管理が必要

一方、社会的な問題として、非合法な流通と乱用が特に米国で深刻な公衆衛生上の危機をもたらしています。違法に製造された高濃度フェンタニルや「カルフェンタニル」といった類縁化合物が過剰摂取死亡の主因となっており、日本でも規制薬物として厳しく管理されています。医療利用と乱用リスクの両面を正しく理解することが重要な薬物です。

使い方・例文

術後の強い痛みを管理する際や、がん患者の慢性疼痛コントロールにフェンタニル貼付剤が処方されることがあります。

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