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フェリックス・ヴァロットンとは?

ふぇりっくすゔぁろっとん

フェリックス・ヴァロットンとは、19世紀末から20世紀初頭にかけてフランスで活躍したスイス出身の画家・版画家で、ナビ派に連なる独特の平面的画風で知られます。

フェリックス・ヴァロットン(Félix Vallotton、1865〜1925)はスイスのローザンヌで生まれ、パリに出て美術を学んだ画家版画家です。エコール・デ・ボザールで修業し、ルーヴル美術館に通って古典絵画を研究しながら独自のスタイルを確立しました。

19世紀末のパリではナビ派(予言者たちの意)と呼ばれる前衛芸術グループが活動しており、ヴァロットンもその一員となりました。ナビ派はポール・ゴーギャンの影響を受けつつ、輪郭線を強調した平面的な色面分割を特徴としています。ヴァロットンはとりわけ木版画の分野でその才能を発揮し、白と黒のコントラストを鋭く生かした表現が高く評価されました。

彼の版画作品は風刺的な要素を含むものも多く、雑誌『ラ・ルヴュ・ブランシュ』などに掲載されて広く知られました。油彩画では室内空間の静謐な情景や裸婦像を得意とし、人物の感情や視線を抑制した独特の緊張感が特徴です。その作風はしばしば「冷たい眼差し」と評されます。

生涯フランスに根を下ろして活動し、フランス国籍を取得しました。20世紀に入ってからも精力的に制作を続け、晩年まで多くの作品を残しました。現在もその版画技法の独創性は高く評価されており、グラフィックアートの先駆者として美術史に名を刻んでいます。

使い方・例文

「ヴァロットンの木版画は、黒白の大胆なコントラストで人物の内面を描き出している」という美術批評の文脈で登場します。

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