本文へスキップ

フェリックス・カンデラとは?

ふぇりっくすかんでら

フェリックス・カンデラとは、スペイン生まれでメキシコを拠点に活躍した建築家・構造エンジニアで、薄いコンクリートシェル構造による革新的な建築を数多く実現した人物です。

フェリックス・カンデラ(Félix Candela、1910〜1997年)は、スペインマドリード生まれの建築家・構造エンジニアで、スペイン内戦後にメキシコ亡命し、そこで独自のシェル構造建築を大成させました。

カンデラが取り組んだのは、双曲線放物面(ヒパーボリック・パラボロイド、通称「ヒパー」)を利用した薄肉コンクリートシェル構造です。この形状は数学的に規則的な曲面であるため、型枠を直線材(木材や鋼材)で組み立てられるという施工上の利点があり、薄さわずか数センチのコンクリートで大空間を覆うことができます。

代表的な建築作品には以下があります。

  • コスミック線研究所(メキシコ大学、1951年):シェル構造の実験的作品として注目を集めた初期代表作。
  • ホアキン・アルバレス・オルドニェス食品市場(メキシコシティ):大規模なシェルを用いた公共建築。
  • ロス・マナンティアレス・レストラン(1958年):8枚の双曲線放物面シェルが重なり合う優美な構造で、カンデラの傑作とされる。

カンデラの業績は、構造美と経済性の両立という観点から建築界に大きな影響を与えました。フリーフォームのコンクリートシェルは後の建築家たちにも刺激を与え、コンピュータ設計が普及した現代においても彼の手法は研究・参照され続けています。

使い方・例文

「フェリックス・カンデラ」という名前は、建築史・構造デザイン・シェル構造を扱う授業や文献で登場します。例えば、「カンデラのシェル構造は、計算と職人技の融合によって、薄いコンクリートで大きな空間を実現した奇跡的な建築だ」のように評されます。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語