ビリジアンとは?
びりじあん
ビリジアンとは、水和酸化クロムを原料とする青みを帯びた深い緑色の顔料・絵具で、透明感と安定性を特徴とします。
ビリジアン(Viridian)は、水和酸化クロム(Cr₂O₃・2H₂O)を主成分とする無機顔料で、青緑から深い緑色を呈します。19世紀にフランスで開発され、英語名はラテン語で「緑」を意味する「viridis」に由来します。
最大の特徴はその透明感の高さです。同じクロム系顔料である酸化クロム緑(オペークグリーン)が不透明で彩度の低い緑色なのに対し、ビリジアンは透明度が高く、鮮やかな青緑色を示します。光を通す性質から、透明技法(グレーズ)を多用する油彩画で重宝されてきました。
耐光性・耐熱性・耐薬品性に優れており、時間が経っても変色しにくい安定した顔料です。19世紀末から20世紀初頭の印象派・後期印象派の画家たちが積極的に使用し、風景画の樹木の陰や水辺の表現に取り入れられました。
絵具の色名としては「ビリジアンヒュー」と表記されるものもあり、これは現代の合成顔料でビリジアンに近い色調を再現した代替品を指します。アクリル絵具・水彩・油彩のいずれでもラインナップされている定番色のひとつです。
使い方・例文
絵具セットや画材店でビリジアンは緑系の基本色として販売されており、風景画で木の葉の影や水面の色を表現する際によく選ばれます。
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