パトリシオ・アイルウィンとは?
ぱとりしおあいるうぃん
パトリシオ・アイルウィンは、チリの政治家で、ピノチェト軍事政権後に民主的に選出された最初の大統領として民主主義回復を主導した人物です。
パトリシオ・アイルウィン(1918年〜2016年)は、チリのキリスト教民主党の政治家で、1990年から1994年にかけてチリ大統領を務めました。
1973年のアウグスト・ピノチェト将軍によるクーデターでアジェンデ社会主義政権が打倒されて以降、チリは約17年間にわたる軍事独裁下に置かれました。1988年の国民投票でピノチェト体制の継続が否決されたことを受け、1989年の民主的選挙でアイルウィンが大統領に選出されました。
大統領就任後のアイルウィンが取り組んだ最重要課題は、軍政下で行われた人権侵害の解明と国民和解でした。
- 真実和解委員会(レティッヒ委員会)の設置:軍事政権下の失踪・拷問・殺害を調査し報告書をまとめた
- 民主主義制度の段階的な回復と憲法改正への取り組み
- 経済政策では前政権が進めた市場経済路線を基本的に継承しながら社会政策を強化
アイルウィンは「可能な限りの正義」という言葉で、完全な法的清算と政治的安定のバランスを取ろうとした姿勢が評価される一方、批判も受けました。チリの民主主義移行の象徴的人物として、南米の政治学・人権研究において重要な位置を占めています。2016年に97歳で死去しました。
使い方・例文
「パトリシオ・アイルウィンがチリで設置した真実和解委員会は、軍事独裁後の移行期正義のモデルとして世界各地の民主化プロセスで参照される」というように使われます。
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