アウグスト・ピノチェトとは?
あうぐすとぴのちぇと
アウグスト・ピノチェトは、1973年のクーデターでチリの政権を掌握し、1990年まで軍事独裁政権を率いたチリの将軍・政治家です。
アウグスト・ピノチェト(Augusto Pinochet、1915〜2006年)は、チリの軍人・政治家です。1973年9月11日、民主的に選出されたサルバドール・アジェンデ大統領の社会主義政権に対して軍事クーデターを起こし、政権を掌握しました。以後、1990年まで約17年間にわたってチリの軍事独裁者として君臨しました。
クーデター後の政権初期には、反体制派に対する大規模な弾圧が行われました。国家秘密警察DINAによる拷問・拘禁・強制失踪は国際社会から強く非難され、人権侵害の象徴的な事例として現在も語り継がれています。被害者は3000人以上ともいわれます。
経済政策においては、「シカゴボーイズ」と呼ばれるシカゴ大学留学経験を持つ経済学者グループを登用し、大規模な自由化・民営化を推進しました。短期的には高いインフレを抑制した面もありましたが、経済格差の拡大や社会的不平等も深刻化しました。
1988年の国民投票で政権継続が否定され、翌1989年の選挙後に政権を移譲しました。民政移管後も軍最高司令官・上院議員として影響力を保ちましたが、1998年にロンドンで人権侵害の疑いで拘束されるなど、晩年まで法的追及を受け続けました。2006年に死去しました。
使い方・例文
現代政治史や人権問題の授業では、ピノチェトは軍事独裁と人権侵害の典型例として取り上げられます。また新自由主義経済政策の歴史を論じる際に、「チリの奇跡」と批判の両面で言及されることがあります。
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