パスティーシュとは?
ぱすてぃーしゅ
パスティーシュとは、特定の作家や作品のスタイルを意図的に模倣・混合して創られた芸術作品のことです。
パスティーシュ(pastiche)とは、既存の芸術作品や作家のスタイル・技法を意識的に模倣・混合することで生み出される作品のことを指します。フランス語由来の言葉で、イタリア語の「パスティッチョ(pasticcio:ごった煮、寄せ集め)」に由来するとされます。
パスティーシュは単なる模倣(コピー)とは異なり、元の作品へのオマージュや敬意を込めながら、そのスタイルを借用して新たな作品を生み出す点に特徴があります。風刺や批判を目的とするパロディとも区別され、パスティーシュは通常、原作への愛情や賛辞として行われます。
パスティーシュが活用される主な分野は以下のとおりです。
- 文学:シャーロック・ホームズ物語を他の作家が書き継ぐような例
- 音楽:バロック様式や古典派スタイルを意識的に再現した現代曲
- 映画:特定の監督の演出スタイルを模した作品
- 視覚芸術:特定の画家の技法や構図を踏襲した絵画
ポストモダン芸術においてパスティーシュは重要な表現手段として位置づけられており、文化批評家のフレドリック・ジェイムソンはパスティーシュを現代文化の特徴的な様式として論じました。オリジナリティと模倣の境界を問い直す、現代芸術の核心的なテーマの一つです。
使い方・例文
例えば、コナン・ドイルの文体やホームズの世界観を忠実に再現して書かれた別作者による探偵小説は、パスティーシュの典型例です。映画や音楽でも、特定のジャンルやスタイルへの敬意を込めた意図的な模倣作品がパスティーシュと呼ばれます。
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