パシュトースとは?
ぱしゅとーす
パシュトースとは、絵画において絵の具を厚く盛り上げて塗る技法、またはその厚みや重厚感のある質感のことです。
パシュトース(独:pastös、英:impasto)とは、主に油絵において絵の具を画面に厚く盛り上げるように塗る技法、あるいはその結果として生まれる厚みのある質感・マチエールを指す芸術用語です。イタリア語・英語では「インパスト」とも呼ばれます。
絵の具を平たく薄く塗るのではなく、筆やパレットナイフを用いて絵の具をたっぷりと盛り、立体的な凹凸や筆跡・ナイフの跡を意図的に残す手法です。乾燥後も絵の具の盛り上がりが保たれ、光の当たり方によって複雑な陰影を生み出すことが特徴です。
パシュトースな表現が際立つ画家・作品の例として以下が挙げられます。
- レンブラント・ファン・レイン:人物の衣装や光の当たる部分に厚塗りを多用し、劇的な明暗表現を生み出した
- フィンセント・ファン・ゴッホ:うねるような筆触と厚い絵の具の盛り上がりが特徴的で、感情の表出と深く結びついた
- パブロ・ピカソ:時期によって多様な技法を使いこなし、パシュトースを効果的に取り入れた作品も多い
この技法の利点は、絵肌に豊かな表情が生まれること、光を受けたときに絵の具の凹凸が独自の視覚的効果を発揮することにあります。一方で、絵の具の量を多く消費し、乾燥に時間がかかるといった側面もあります。現代絵画においても広く用いられ、作品に物質的な存在感(マチエール)を与える重要な表現手段のひとつです。
使い方・例文
「ゴッホの作品は強烈なパシュトースが特徴で、実物を間近で見ると絵の具の盛り上がりが際立つ」のように、絵画の技法や質感を説明する文脈で登場します。
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