パウル・ベルナイスとは?
ぱうるべるないす
パウル・ベルナイスは、数学基礎論・論理学の分野で活躍したスイス系ドイツ人の数学者であり、フォン・ノイマンとともに集合論の公理系(NBG集合論)を整備したことで知られます。
パウル・ベルナイス(Paul Isaak Bernays、1888〜1977年)は、ロンドン生まれのスイス系数学者・論理学者であり、数学基礎論の確立に大きく寄与した人物です。ゲッティンゲン大学でダフィット・ヒルベルトの助手を務め、ヒルベルト・プログラム(数学の完全な公理化・無矛盾性の証明を目指す計画)の中心的担い手として活躍しました。
ベルナイスの最も重要な業績のひとつは、フォン・ノイマン=ベルナイス=ゲーデル集合論(NBG集合論)の整備です。NBGはツェルメロ=フレンケル集合論(ZF)を保守的に拡張したものであり、「クラス」と「集合」を明確に区別することで、カントールのパラドックスなどを回避した体系として現代数学の基礎のひとつとなっています。
主な業績と活動は次の通りです。
- ヒルベルトと共著で記号論理学・数学基礎論の標準的教科書『数学の基礎』を執筆
- NBG集合論の公理系の整理・定式化
- 命題論理・述語論理の形式化への貢献
- ナチス政権下のドイツからスイスに移住し、チューリッヒ工科大学で研究を継続
ベルナイスはゲーデルの不完全性定理が示した限界を受け入れながらも、数学基礎論の探求を続け、論理学の発展に終生尽力しました。
使い方・例文
数理論理学や集合論の教科書でNBG集合論やヒルベルト・プログラムについて解説するとき、ベルナイスの名前と業績が必ず言及されます。
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