バーント・アンバーとは?
ばーんとあんばー
バーント・アンバーとは、天然の褐色顔料アンバーを加熱処理して得られる深みのある赤褐色の絵具色です。
バーント・アンバー(Burnt Umber)は、絵画や塗料に使われる伝統的な顔料のひとつで、天然のアンバー(umber)を高温で焼成することで作られます。アンバーはイタリアのウンブリア地方などで採掘される褐色の土系顔料で、酸化鉄とマンガンを主成分とします。
加熱前の生アンバー(ロー・アンバー)は緑みを帯びた暗褐色ですが、焼成することで水分や有機物が除去され、酸化反応が進んで赤みのある深い褐色へと変化します。これがバーント・アンバーの特徴的な色合いです。
この顔料の特性として以下が知られています。
- 透明度が高く、グレーズ(薄塗り)技法に適する
- 乾燥が比較的速く油絵具として扱いやすい
- 耐光性に優れ退色しにくい
- 他の色との混色で豊かな中間色を作りやすい
ルネサンス以降の西洋絵画で広く用いられ、レンブラントなどの巨匠も肌の陰影や暗部の表現に活用しました。現代でも水彩・油彩・アクリルなど多様な画材に採用される定番色です。
使い方・例文
肖像画の肌の影をバーント・アンバーで薄くグレーズすることで、温かみのある立体感ある陰影を表現できます。
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