バジャウ人とは?
ばじゃうじん
バジャウ人とは、東南アジアの海域に暮らす海洋民族で、伝統的に船や水上集落を生活の場とし、素潜り漁を主な生業としてきた人々のことです。
バジャウ人(Bajau)とは、フィリピン南部・マレーシア・インドネシアにまたがる東南アジアの海域に生活する海洋民族です。「海のジプシー」とも呼ばれ、陸上に定住せず海の上や水上集落を生活の場とする遊海民としての歴史を持ちます。
バジャウ人の生活の中心は漁業であり、特に素潜り(フリーダイビング)による漁が文化的に深く根付いています。彼らは訓練なしに水深20〜30メートル以上まで潜り、魚・タコ・ウニなどを採取することで知られています。
科学的な研究によって、バジャウ人は遺伝的に潜水能力を高める適応を持つことが明らかになっています。主な特徴は以下の通りです。
- 脾臓が他の集団と比較して平均的に大きく、潜水時に酸素を多く供給できる
- 潜水反射(心拍数低下・末梢血管収縮)が強く現れる
- 人類が環境に遺伝的適応を示す稀な実例として注目されている
現代では定住化や近代化が進み、多くのバジャウ人が陸上に居住するようになっています。しかし独自の文化・言語・海洋知識は今も受け継がれており、ユネスコなどが海洋遺産として保護の重要性を訴えています。一方で、海洋資源の枯渇や地域の政情不安が彼らの生活に影響を与えており、その将来が問われています。
使い方・例文
バジャウ人の漁師は素潜りで水深30メートル以上まで潜り、槍を使ってサンゴ礁の魚を仕留めることを幼いころから身につけています。
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