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ハザラ人とは?

はざらじん

主にアフガニスタン中部の山岳地帯に暮らすイスラム教シーア派のトルコ・モンゴル系民族で、長くアフガニスタン最大の迫害対象の一つとされてきた民族集団です。

ハザラ人は、アフガニスタン中央部のハザラジャートと呼ばれる山岳地帯を中心に居住するアフガニスタン第3位の人口規模を持つ民族です。モンゴル人的な顔立ちを持つことが多く、かつてモンゴル帝国の侵攻に伴って定着した人々の子孫であるとされる説が有力ですが、起源については複数の学説があります。

ハザラ人の主な特徴は以下のとおりです。

  • 言語:ハザラーギー(ペルシャ語の一方言)を話す
  • 宗教:大多数がイスラム教シーア派(イスナ・アシャリー派)
  • 居住地:アフガニスタンのバーミヤン州・ゴール州など中部山岳地帯が中心
  • 人口:アフガニスタン国内で数百万人規模、海外(イランやパキスタン)にも多数の難民

ハザラ人は歴史的に激しい差別と迫害を受けてきた民族です。19世紀末のアフガン王朝による大規模虐殺、ソ連侵攻時代の戦乱、タリバン政権下(1990年代)での組織的虐殺(マザリシャリフの虐殺など)が記録されています。2021年のタリバン再政権掌握後も迫害が続いており、国際社会からの注目が高まっています。

一方、タリバン政権が崩壊した2001〜2021年の間には、ハザラ人の識字率向上・女性の社会進出・政治参加が進み、アフガニスタンの社会変化を象徴する存在にもなりました。

使い方・例文

アフガニスタン情勢の報道や難民問題を扱う国際ニュースで「ハザラ人への迫害」という文脈で登場します。また小説『カイト・ランナー』(カーレド・ホッセイニ著)の登場人物ハッサンがハザラ人で、民族差別が物語の重要テーマとして描かれています。

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