ハザとは?
はざ
ハザとは、東アフリカのタンザニア北部に暮らす狩猟採集民で、現在も伝統的な生活様式を維持する世界でも数少ない集団の一つです。
ハザ(Hadza)は、タンザニア北部のエヤシ湖周辺を中心に暮らす狩猟採集民です。人口は数百〜千人程度とされ、現代においても農耕や牧畜に頼らず、野生動物の狩猟と野生植物の採集を主な生業とする生活を続けています。
ハザ語は言語学的な系統が特定しにくい孤立語であり、コイサン語族のような吸着音(クリック子音)を持つことで知られています。ただし遺伝的・文化的にはコイサン人との直接的な近縁関係はなく、東アフリカに古くから居住してきた独自の集団と考えられています。
ハザの社会は平等主義的で、固定したリーダーシップや社会階層を持たないことが特徴です。食物の分配は集団内で広く行われ、個人が特定の資源を独占することは文化的に忌避されます。居住地は季節や食料の分布に応じて移動し、小規模な集団を形成します。
ハザは人類の進化・行動・栄養研究において非常に重要な存在です。腸内細菌叢・食性・社会ネットワーク・意思決定に関する研究が数多く行われており、現代人の祖先の生活様式を推定するモデルとして注目されています。一方で、周辺農牧民による土地侵食や定住化圧力により、伝統的生活の維持が難しくなりつつあります。
使い方・例文
人類学や進化心理学の教科書・論文で「現存する狩猟採集民」の代表例として登場し、先史時代の人類生活を考察する際の比較対象として引用されます。
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