ハイパーインフレとは?
はいぱーいんふれ
ハイパーインフレとは、物価が短期間に急激かつ制御不能なほど上昇し続ける経済現象で、通貨の価値が急速に失われる状態を指します。
ハイパーインフレ(Hyperinflation)とは、通常のインフレとは比較にならない速さと規模で物価が急上昇し、通貨の購買力が壊滅的に低下する経済現象です。経済学者のフィリップ・ケーガンによる定義では、月率50%以上の物価上昇が続く状態をハイパーインフレと呼びます。
ハイパーインフレが発生する主な原因は以下の通りです。
- 政府が財政赤字を補うために通貨を大量に発行する(財政インフレ)
- 戦争・政変・経済制裁などによる深刻な物資不足
- 通貨への信頼が失われ、人々が手持ちの通貨を急いで使おうとする
- 外貨準備の枯渇による輸入品価格の急騰
歴史的に有名なハイパーインフレの事例として、第一次世界大戦後のドイツ(ワイマール共和国時代)が知られています。当時は物価が数ヶ月で数兆倍に跳ね上がり、市民がパンを買うために手押し車いっぱいの紙幣を運んだとも伝えられます。近年ではジンバブエ(2000年代後半)やベネズエラ(2010年代後半)でも深刻なハイパーインフレが発生しました。
ハイパーインフレは市民生活に壊滅的な影響を与えます。貯蓄の実質的な価値がゼロに近くなり、賃金や年金が物価上昇に追いつかなくなるため、特に固定収入層が大きな打撃を受けます。経済活動が混乱し、物々交換が復活するケースも見られます。収束にはIMFの支援や新通貨の導入など抜本的な対策が必要となります。
使い方・例文
「ジンバブエのハイパーインフレでは100兆ドル紙幣が発行されたが、実際にはほとんど何も買えなかった」というように、経済崩壊の象徴的な事例として語られます。
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