ナーディル・シャーとは?
なーでぃるしゃー
ナーディル・シャーとは、18世紀のイランを統一し、インドのムガル帝国にまで遠征した軍事的天才であり、アフシャール朝の創始者です。
ナーディル・シャー(1688年〜1747年)は、イラン北東部のホラーサーン地方に生まれた軍人・政治家で、アフシャール朝を創始したペルシアの君主です。もともとトルクメン系アフシャール部族の出身で、傭兵として頭角を現し、ザンド朝との争いを経てサファヴィー朝の実権を握りました。
彼の軍事的才能は卓越しており、分裂状態にあったイランを統一したのち、オスマン帝国やムガル帝国などの周辺国へ積極的に遠征を行いました。1739年にはインドのデリーへ侵攻し、ムガル帝国の首都を略奪しました。この遠征では孔雀の玉座や巨大なダイヤモンド「コ・イ・ヌール」を含む莫大な財宝をイランに持ち帰ったとされます。
主な業績と特徴は以下の通りです。
- 1736年にアフシャール朝を創始し、シャー(王)に即位
- オスマン帝国との戦争でタブリーズを奪還
- 1739年のデリー遠征でムガル帝国を圧倒
- カスピ海沿岸からインド西北部まで勢力を拡大
晩年は猜疑心が強まり恐怖政治に傾いたとされ、1747年に暗殺されました。短命ながら強力な帝国を築いた彼の治世は、イラン・中央アジア・南アジアの歴史に大きな影響を与えました。
使い方・例文
歴史の授業や中東・イラン史の解説において、18世紀の軍事征服や財宝略奪の象徴として、ナーディル・シャーの名が取り上げられます。
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