ドリシュティとは?
どりしゅてぃ
ドリシュティとは、ヨガのポーズ中に視線を定める特定の凝視点のことで、集中と瞑想的な意識を深めるための技法です。
ドリシュティは、サンスクリット語で「視線」「見ること」「知覚」を意味します。ヨガ、特にアシュタンガヨガでは、各ポーズに対して定められた視線の方向(凝視点)を指し、内的集中を高めるための重要な要素のひとつとされています。
アシュタンガヨガでは主に9つのドリシュティが定義されています。
- ナーサーグライ: 鼻先
- アングスタ・マー・ダヤイ: 親指の先
- ブルーマドゥヤ: 眉間(第三の目)
- ナービ・チャクラ: へそ
- ハスタグライ: 手の先
- パーダヨル・アグライ: 足の指先
- パールシュヴァ(左右): 右または左の遠方
- ウールドゥヴァ: 天井(上方)
ドリシュティには複数の意味があります。第一に、視線を一点に定めることで外界の刺激を遮断し、心の散乱を防ぐ効果があります(プラティヤハーラ的な作用)。第二に、ポーズの整列を助け、正しいアライメントを取りやすくします。第三に、ヨガ哲学的には「見るもの(プルシャ)」と「見られるもの(プラクリティ)」の区別を深める象徴的な意味も持ちます。
ドリシュティはバンダ(身体の締め)・呼吸(プラーナーヤーマ)と並んでアシュタンガヨガの「トリスターナ(三位一体の実践)」を構成する重要な要素です。
使い方・例文
戦士のポーズ(ヴィーラバドラーサナ)で「ハスタグライ(手先)のドリシュティ」と指示されたとき、伸ばした手の指先に視線を固定し続けることで、バランスと集中が安定しやすくなります。
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