ドナウ川デルタとは?
どなうがわでるた
ドナウ川デルタとは、ヨーロッパ最長級の河川ドナウ川が黒海へ注ぐ河口部に形成された広大な三角州で、ヨーロッパ最大の湿地帯として世界遺産にも登録されています。
ドナウ川デルタは、ルーマニア東部からウクライナ南西部にかけて広がるドナウ川の河口三角州です。ドナウ川はドイツのシュヴァルツヴァルト(黒い森)を源流とし、約2,860キロメートルを流れてルーマニア・ウクライナ国境付近で黒海に注ぎます。その河口部が発達した三角州がドナウ川デルタで、面積は約5,800平方キロメートルに達します。
三角州はキリア・スリナ・スフントゥ・ゲオルゲの3つの主要河口に分かれており、その間に無数の支流・湖沼・湿地・葦原が複雑に入り組んでいます。水域・湿地・砂丘・森林が複合した環境が形成され、ヨーロッパ有数の生物多様性ホットスポットとなっています。
野生生物の豊かさは特筆に値し、ペリカンの繁殖地として世界的に有名です。コシロペリカン・ハイイロペリカンが大規模なコロニーを形成するほか、300種以上の鳥類、45種以上の淡水魚(チョウザメを含む)が確認されています。哺乳類ではカワウソやヌートリア、爬虫類も多数生息します。
1991年にUNESCOの世界自然遺産に登録され、ラムサール条約の登録湿地にもなっています。一方で、農業・漁業・観光の開発圧力や水質汚染、上流からの土砂流入量の変化が生態系に影響を与えており、保全と利用の両立が課題です。
使い方・例文
「ドナウ川デルタはペリカンの繁殖地として有名で、バードウォッチングを目的に訪れる観光客が多いです。」ヨーロッパの自然・世界遺産・河川地理を扱う場面で登場します。
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