トラペジウムとは?
とらぺじうむ
トラペジウムとは、オリオン座大星雲の中心部にある4つの若い高温星からなる多重星系で、星雲を輝かせる主要なエネルギー源です。
トラペジウム(Trapezium Cluster、θ1 Orionis)は、オリオン座大星雲(M42)の中心付近に位置する若い散開星団で、特に明るい4つの高温星がほぼ台形(trapezium)状に並んでいることからこの名がつけられました。
トラペジウムの4主星はA・B・C・Dと呼ばれ、それぞれが非常に高温のO型またはB型の星です。特に最も明るいθ1 Ori Cは表面温度が数万ケルビンに達し、大量の紫外線を放射しています。この紫外線がオリオン座大星雲のガスを電離させて光らせており、M42の美しい輝きの主要な原動力となっています。
トラペジウムの主な特徴は以下のとおりです。
- 年齢は約10万〜100万年と推定される非常に若い星団
- 4つの主星以外にも多数の若い星・褐色矮星・原始惑星系円盤(プロプリッド)を含む
- 地球からの距離は約1350光年
- ハッブル宇宙望遠鏡の観測で多数の原始惑星系円盤(プロプリッド)が発見された
トラペジウムは星の誕生過程を直接観測できる数少ない領域のひとつとして、天文学者にとって重要な研究対象です。アマチュア天文家にとっても、小型望遠鏡で4つの星を分離して観察できる魅力的な天体です。
使い方・例文
冬の夜にオリオン座の剣の部分にある星雲(M42)を望遠鏡で見ると、中心部にトラペジウムの4つの星が台形状に並んでいるのを確認できます。
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