トビウオ科とは?
とびうおか
トビウオ科とは、胸びれを広げて水面上を滑空する飛翔能力を持つ海水魚の一科です。
トビウオ科(学名:Exocoetidae)は、ダツ目に属する海水魚の一群で、世界の熱帯・亜熱帯海域に広く分布しています。現在約70種が知られており、日本近海にもホソトビウオ、ツクシトビウオ、ハマトビウオなど複数の種が生息しています。
最大の特徴は、著しく発達した胸びれです。尾びれを高速で動かして水面を助走し、体ごと空中に飛び出した後、大きく広げた胸びれをグライダーのように使って滑空します。飛翔距離は通常50〜100メートル程度ですが、条件がよければ400メートルを超えることもあります。この行動は天敵から逃げるために進化したと考えられています。
体は細長い紡錘形で、下尾葉が上尾葉より大きい非対称の尾びれを持ちます。種によっては胸びれに加えて腹びれも大きく発達した「四翼型」のものもあり、より安定した滑空を行います。
日本ではトビウオは古くから食用として親しまれており、特に長崎県の壱岐・対馬や島根県などでは重要な水産資源です。「アゴ」と呼ばれる地域もあり、干物や出汁の素材として広く利用されています。また、その飛翔する姿は勇壮で、縁起の良い魚としても扱われています。
使い方・例文
夏に外洋を航行する船の前方で、トビウオ科の魚が数十メートルにわたって水面上を滑空する光景が見られることがあります。
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