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デレク・パーフィットとは?

でれくぱーふぃっと

デレク・パーフィットは、個人同一性と倫理学の関係を深く掘り下げイギリスの道徳哲学者です。

デレク・パーフィット(Derek Parfit、1942〜2017年)は、オックスフォード大学オール・ソウルズ・カレッジに長年在籍したイギリス哲学者で、分析哲学における倫理学形而上学の分野に多大な影響を与えました。

パーフィットの最大の業績は、個人同一性(personal identity)に関する独創的な分析です。主著『Reasons and Persons』(1984年)では、「私たちが時間を超えて同一の人物であり続ける」という常識的な信念を根底から問い直しました。彼は、人格の同一性は心理的連続性(記憶・信念・欲求の連鎖)に基づくものであり、実体的な「自己」が存在するわけではないと論じました。

この立場から、パーフィットは以下のような結論を導き出しました。

  • 「私」の存在は程度の問題であり、未来の自分への特別な関心は合理的に正当化しにくい
  • 個人同一性が重要でないなら、利己主義の根拠が弱まり、利他主義が合理的になりうる
  • 功利主義・義務論・契約論の間に深い一致がある可能性(後期著作『On What Matters』で展開)

晩年の大著『On What Matters』(2011年)では、異なる倫理学の立場を統合しようとする野心的な試みを示しました。パーフィットの思想は、個人の合理性と道徳の関係を問い直す上で今も世界中の哲学者に参照され続けています。

使い方・例文

「来月の自分のために今節約するのは本当に合理的か」という問いを考えるとき、パーフィットの個人同一性論が引き合いに出されます。また、医療倫理や将来世代への責任を議論する際にも彼の枠組みが活用されます。

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