デルフォイの神託所とは?
でるふぉいのしんたくじょ
デルフォイの神託所とは、古代ギリシャでアポロン神の神意を伝えるとされた聖域であり、地中海世界全域から人々が訪れた宗教・政治の中枢です。
デルフォイの神託所(Oracle of Delphi)は、ギリシャ中部パルナッソス山の南麓に位置する古代ギリシャ最大の聖域です。太陽神アポロンを祀るこの場所では、ピュティアと呼ばれる巫女が神の言葉を媒介し、訪れた者に「神託(オラクル)」を告げるとされました。
神殿はもともと大地の女神ガイアやテミスを祀る場所だったとされますが、後にアポロンが大蛇ピュトンを退治してこの地を支配したという神話が定着し、アポロン信仰の中心地となりました。神殿の内部には「地球のへそ(オンファロス)」と呼ばれる石が安置され、世界の中心とみなされていました。
神託の実際の仕組みについては諸説ありますが、地面の亀裂から噴出するガスや月桂樹の葉を咀嚼することで恍惚状態になったピュティアが、断片的な言葉を発し、それを神官が詩の形式に翻訳して伝えたとされます。神託の内容はしばしば曖昧で、複数の解釈が可能な表現で示されました。
現代では世界遺産にも登録されており、考古学的に重要な遺跡として多くのアポロン神殿の柱や神域の石組みが残されています。古代ギリシャ文明を理解するうえで欠かせない場所として研究・観光の対象となっています。
使い方・例文
「デルフォイの神託所」は歴史・神話・文学の文脈で登場し、たとえばソクラテスが「自分より賢い者はいない」という神託を受けたエピソードが有名です。
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