テレフタル酸とは?
てれふたるさん
テレフタル酸とは、ベンゼン環の1位と4位(パラ位)にカルボキシル基を持つジカルボン酸で、ペットボトルや衣料繊維の原料として大量に生産される工業化学品です。
テレフタル酸(terephthalic acid、略称TPA)とは、化学式 C₆H₄(COOH)₂ で表される芳香族ジカルボン酸です。ベンゼン環の1位と4位(パラ位)に二つのカルボキシル基(−COOH)が対称に結合しており、この構造が高い結晶性と優れた重合特性を与えます。
最も重要な用途はポリエチレンテレフタレート(PET)の製造です。テレフタル酸とエチレングリコールを重縮合することでPETが生成され、これは飲料用ペットボトル・食品容器・ポリエステル繊維(衣類・不織布)・フィルムなど非常に広い分野で使われています。
工業的には主にパラキシレン(p‐キシレン)を酢酸溶媒中で触媒酸化することで製造され、精製テレフタル酸(PTA)として大量に流通します。主な特性は以下のとおりです。
- 融点が高く(昇華温度300℃超)、熱安定性が良好
- ほぼ水に溶けず、有機溶媒にも溶けにくい
- 二つのカルボキシル基が対称位にあるため、規則的な高分子構造を形成しやすい
世界で毎年数千万トン規模が生産される基幹化学品のひとつであり、プラスチックリサイクル・バイオPTA開発など持続可能性の観点から研究開発も活発に行われています。
使い方・例文
飲料用ペットボトルの「PET(ポリエチレンテレフタレート)」という名称のうち「テレフタレート」はテレフタル酸に由来しており、ペットボトルを溶かすと構成成分としてテレフタル酸が回収されます。
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