テュレンヌとは?
てゅれんぬ
テュレンヌとは、17世紀フランスの元帥アンリ・ド・ラ・トゥール・ドーヴェルニュのことで、三十年戦争や仏蘭戦争で卓越した機動戦を展開し、ナポレオンも手本にしたと言われるフランス随一の戦略家です。
テュレンヌ子爵アンリ・ド・ラ・トゥール・ドーヴェルニュ(1611〜1675年)は、プロテスタント系フランス貴族の出身でありながら、最終的にはフランス王国最高の軍人としてフランス大元帥(マレシャル・ジェネラル)の称号を授かった人物です。
テュレンヌの戦術的特質は、無駄な正面衝突を避け、機動によって敵を有利な地形から引き剥がしたうえで決戦を求める点にありました。主な功績は以下のとおりです。
- 三十年戦争末期にライン川沿いの作戦でハプスブルク軍を巧みに機動で翻弄
- フロンドの乱ではコンデ公と敵味方に分かれて対峙し、王権側を勝利に導いた
- 1672〜1675年の仏蘭戦争においてアルザス・ロレーヌ地方を舞台に傑出した冬季作戦を展開
1675年のザスバッハの戦いで砲弾を受けて戦死し、ルイ14世は深く悲しんだと伝えられています。後世のナポレオンはテュレンヌを歴史上の最高の将軍として繰り返し言及し、その作戦を研究しました。合理的で慎重な用兵と卓越した兵站管理は、近代的な軍事思想の先駆けとも評価されています。
使い方・例文
フランス17世紀の軍事史を扱う教材や、近世ヨーロッパの機動戦術を解説する場面で「ナポレオンが崇拝した名将」として登場します。アルザス地方の歴史とも深く結びついた人物です。
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