本文へスキップ

テフロクロノロジーとは?

てふろくろのろじー

テフロクロノロジーとは、火山噴火で噴出したテフラ(火山灰・軽石など)の層を指標として地層の年代を特定する地質学的年代決定法のことです。

テフロクロノロジー(tephrochronology)は、火山噴火によって放出されたテフラ(tephra)と呼ばれる火砕物(火山灰軽石スコリアなど)の地層を基準として、地質層序の年代を決定・対比する手法です。「テフロ(tephra)」と「クロノロジー(chronology:年代学)」を組み合わせた言葉で、1944年にアイスランドの地質学者シグルズル・ソラリンソンが確立しました。

この手法の強みは、火山噴火が特定の時点で広域に同時堆積した明確な「時間面(タイムマーカー)」を残すことにあります。化学組成(主成分・微量元素・ガラスの屈折率)で噴火のイベントを識別できるため、離れた地点の地層を同時代として正確に対比できます。

  • 放射性炭素年代法や火山噴火の歴史記録と組み合わせることで精度を高める
  • 湖沼堆積物・氷床コア・海底堆積物・土壌など多様な試料に適用可能
  • テフラの厚さや粒径から噴火規模・方向を推定できる
  • 日本・アイスランド・ニュージーランドなど火山が多い地域で特に活用
日本では、姶良カルデラ(鹿児島)噴出のアカホヤ火山灰(AT層、約2万9000年前)やK-Ahなど、特定テフラ層が縄文時代遺跡の編年にも利用されており、考古学との連携も盛んです。

使い方・例文

泥炭地や湖底の堆積物を掘り出すと、特定の深さに火山灰の薄い白い層が見つかることがあります。テフロクロノロジーではこの火山灰層の成分を分析してどの噴火由来かを特定し、その地層全体の年代の基準として活用します。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語