テノーレ・ロブストとは?
てのーれろぶすと
オペラにおけるテノール(テナー)声の一種で、力強く輝かしい声質を持ち、英雄的・劇的な役柄を担うことの多い声域区分です。
テノーレ・ロブスト(Tenore robusto)とは、オペラ歌手の声種(ファッハ)に関するイタリア語の分類用語で、「力強いテノール」を意味します。テノール(テナー)は男声の高音域を担う声種ですが、その中でもとくに声量が豊かで輝かしい音色・力強いドラマ表現を持つ歌手を指す区分です。
テノールの声質は大きく以下のように分類されます。
- テノーレ・レッジェーロ:軽く明るい声質。コロラトゥーラ技法を得意とする
- テノーレ・リリコ:叙情的で柔らかな声質。モーツァルトやドニゼッティの役に向く
- テノーレ・リリコ・スピント:リリコより重さと推進力を持つ
- テノーレ・ロブスト(ドラマティコ):最も力強く劇的な声質。大編成のオーケストラに負けない声量が必要
テノーレ・ロブストが担うことの多い役柄としては、ヴェルディのオペラ(「アイーダ」のラダメス、「オテッロ」のオテッロ)やプッチーニ(「トゥーランドット」のカラフ)など、重厚なドラマを持つ英雄・悲劇的主人公が挙げられます。これらの役では、大オーケストラの伴奏を圧して歌い上げる声の芯と持久力が求められます。
この声種を持つ歌手は希少とされ、オペラ界では特別な存在として扱われます。
使い方・例文
ヴェルディの「オテッロ」で主役を歌える歌手は「テノーレ・ロブストでなければ務まらない」と言われるほど、声量と劇的表現力が要求される場面でこの言葉が使われます。
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