テオリアとは?
ておりあ
テオリアとは、古代ギリシャ哲学における「観想」または「理論的認識」を意味する概念で、純粋な知の探求を最高の人間活動とする考え方です。
テオリア(ギリシャ語:θεωρία)は、古代ギリシャ語で「見ること」「観ること」を原義とし、哲学的には「観想」や「純粋な理論的認識」を意味します。アリストテレスの倫理学・形而上学において特に重要な概念として発展しました。
アリストテレスは『ニコマコス倫理学』において、人間の活動を大きく三種類に分類しました。
- テオリア(観想的生活):真理を純粋に認識することを目的とする活動
- プラクシス(実践的活動):倫理・政治など行為そのものを目的とする活動
- ポイエーシス(制作活動):何かを作ることを目的とする活動
アリストテレスはテオリアを最高の人間的活動と位置づけました。なぜなら、テオリアは何らかの目的の手段となるのではなく、それ自体が目的であり、神的な知性(ヌース)の働きに最も近い活動だからです。プラトンのイデア論においても、感覚的世界を超えた永遠の真理(イデア)を理性の目で「観る」ことがテオリアの理想でした。
テオリアという語は、現代語の「理論(theory)」の語源となっています。日本語では「観照」とも訳されます。現代哲学や教育論においても、実用的な知識と純粋な学問的探求の対比を論じる際にこの概念が参照されます。
使い方・例文
テオリアは哲学者が実利を離れ、ただ真理そのものを探求する観想的な生き方を指す言葉として、哲学史の授業でよく登場します。
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