ポイエーシスとは?
ぽいえーしす
ポイエーシスとは、古代ギリシャ哲学に由来する「制作・創造」を意味する概念で、素材から新たなものを生み出す行為を指します。
ポイエーシス(poiēsis)は、古代ギリシャ語で「作ること」「制作すること」を意味する哲学用語です。アリストテレスは人間の活動を「テオリア(観想)」「プラクシス(実践)」「ポイエーシス(制作)」の三つに分類し、このうちポイエーシスは素材に手を加えて新たな事物を生み出す行為として位置づけました。
ポイエーシスの特徴は、行為の目的が行為そのものではなく、行為の外に生み出される「作品」にある点です。職人が木材から家具を作る、詩人が言葉から詩を紡ぐといった活動がこれに当たります。ハイデガーは20世紀にこの概念を再解釈し、技術論との関連でポイエーシスを「隠れているものを明るみに出す」開示の行為として論じました。
現代では芸術・デザイン・テクノロジーの文脈でも使われ、単なる複製や模倣ではなく、創造的・生成的な側面を強調する際に引用されることが多い概念です。社会学やメディア論においても、情報や文化を受動的に消費するのではなく能動的に生産・編集する行為を指す文脈で援用されます。
使い方・例文
「この工芸品は単なる日用品ではなく、職人のポイエーシスが宿った芸術作品だ」と哲学的・芸術的な議論の場面で使われます。
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