ティントタイプとは?
てぃんとたいぷ
ティントタイプとは、19世紀に広く普及した薄い金属板に直接写真像を定着させる写真技法で、安価で丈夫な点が特徴です。
ティントタイプ(Tintype)とは、鉄板や薄い金属板の表面にコロジオン感光乳剤を塗布し、そこに直接写真画像を焼き付ける写真技法です。フェロタイプ(Ferrotype)とも呼ばれます。19世紀中頃から後半にかけて特にアメリカで爆発的に普及した写真技法の一つです。
制作の仕組みとしては、暗幕処理した金属板にコロジオン溶液を塗り、硝酸銀溶液に浸して感光させた後、すぐにカメラで露光し現像・定着を行います。像は金属板に直接定着するため、紙プリントと異なり耐久性が高く、折れたり破れたりしないことが特長です。また、処理が比較的簡単で材料費が安く、短時間で仕上げられることから、街頭の写真師や移動写真館でも手軽に提供できました。
ティントタイプの主な特徴は以下のとおりです。
- 金属板を使うため非常に頑丈で壊れにくい
- 他の写真技法より大幅に安価で庶民にも手が届いた
- 撮影から仕上がりまでが非常に速い
- やや暗めの独特な色調と風合いを持つ
南北戦争時代には兵士が家族への形見として携帯するために広く使われたとされています。現代ではレトロな雰囲気が再評価され、アート写真やイベント撮影で復活させるアーティストも存在します。
使い方・例文
骨董市やアンティークショップで見かける、薄い金属板に古い人物の肖像が写った写真がティントタイプです。19世紀の庶民の肖像写真として多く残されています。
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