チチタケとは?
ちちたけ
チチタケとは、傷つけると白い乳液(乳汁)が滲み出る性質を持つ食用キノコで、栃木県を中心に郷土料理に欠かせない食材です。
チチタケ(学名:Lactarius volemus)は、ベニタケ科チチタケ属(Lactarius属)に分類されるキノコです。夏から秋(7〜9月頃)にかけて広葉樹林の地上に発生する菌根性キノコで、日本各地に分布しています。
最大の特徴は、傘や柄を傷つけると乳白色の乳汁が豊富に滲み出ることで、「チチタケ」の名前もこの「乳(チチ)」に由来します。乳汁は辛味がなく、チチタケ属の中でも食用に適した種として知られています。傘は橙褐色から茶褐色で直径5〜15センチメートル、表面はビロード状、成長とともに中央が凹んでじょうご形になります。
食用としての歴史は古く、特に栃木県(旧下野国)では「チタケ」と呼ばれ、ナスと合わせた「チタケとナスのうどん」は郷土料理として県民に深く愛されています。旨み成分が豊富で出汁が出やすく、汁物や和え物に向いています。一方、チチタケ属には毒キノコも含まれるため、採取の際には正確な同定が必要です。
乾燥や劣化が早いため、産地以外では市場に出回ることが少なく、地域色の強い食材として知られています。
使い方・例文
栃木県ではチチタケとナスを炒めてうどんのつけ汁に仕立てる「チタケうどん」が夏の定番料理として親しまれており、旬の時期に地元の人がキノコ狩りで採取する場面でよく登場します。
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