ダイアン・アーバスとは?
だいあん・あーばす
ダイアン・アーバスとは、20世紀アメリカの写真家で、社会の周縁に生きる人々を正面から捉えた独自のポートレートで知られます。
ダイアン・アーバス(1923〜1971)はニューヨーク生まれのアメリカ人写真家です。ファッション写真のアシスタントとして出発しましたが、1950年代後半から独自の道を歩み始め、二眼レフカメラを手に路上に出て被写体を探しました。
彼女の最大の特徴は、社会の主流から外れた人々——小人症の人、双子、ヌーディストキャンプの参加者、精神病院の入居者、見世物小屋の芸人——を被写体に選び、正面を向いたポートレートとして撮影した点にあります。フラッシュを用いた高コントラストの映像は、被写体の存在を画面に際立たせます。
代表作には以下のようなシリーズがあります。
- 「同一の双子」——鏡像のように並んだ少女たちの像
- 「芝生の上のヌーディストたち」——日常化した裸体の奇妙な平凡さ
- 精神病院の患者たちを撮影した後期シリーズ
アーバスの写真は発表当時から賛否を巻き起こしました。「被写体を搾取している」との批判がある一方、彼女自身は被写体と真摯に向き合い、人間の尊厳と異質さを同時に提示することを目指したと語っています。1967年にニューヨーク近代美術館(MoMA)での「ニュー・ドキュメンツ」展に参加し、国際的評価を得ました。1971年に48歳で亡くなった後も、その影響は写真界のみならず現代美術全体に及んでいます。
使い方・例文
美術館の写真展で「ダイアン・アーバスの作品は見る者に不安と共感を同時に呼び起こす」と評されるように、彼女の名はドキュメンタリー写真と現代美術の交差点を語る際に必ず登場します。
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